日本銀行とは|日銀が株式市場に与える影響

銀行の中でも日本でたった一つの特別な役割を持つ日本銀行。日本銀行の存在や役割は、政治・経済、株式投資においても欠かせないものです。今回は、日本銀行の役割や株式投資との関係、世界の中央銀行について勉強しましょう。

 

 

日本銀行とは

日本銀行は、日本で唯一の中央銀行で略称である「日銀」で知られています。日本銀行は、日本銀行法によりそのあり方が定められている認可法人で、政府機関や株式会社ではない独立した団体です。

中央銀行とは、国家や特定の地域の金融機構の中核となる機関で、米国のFRBや欧州のECBなどは対象地域のみならず、世界的に影響力の大きい中央銀行です。

日本銀行の役割

日本銀行法では、日本銀行の役割を次のように定めています。

  • 銀行券を発行するとともに通貨及び金融の調節を行うこと
  • 銀行その他の金融機関の間で行われる資金決済の円滑の確保を図り信用秩序の維持に資すること

簡単に言えば、紙幣や貨幣を管理する大元が日本銀行ということですね。日銀は「政府の銀行」と「銀行の銀行」という2つの重要な役割を果たしています。

では、その日本銀行(以降、日銀)は株式市場にどういう影響を与えるのでしょうか?

日銀が株式市場に与える影響

日銀が株式市場に与える影響で大きいものは次の2つです。

政策金利の決定

日銀は2013年1月に、「物価安定の目標」を消費者物価の前年比上昇率2%と定めて、金融緩和政策を実施しています。

マイナス金利を導入するなど、金利を極めて低い水準にすることで、世のお金の流れを円滑にしようとする狙いがあります。

世に出回るお金が増えることで、経済活動も活発になり企業の利益も増えるため、積極的な金融緩和は株高へと繋がります。

ETFの買い入れ

また、日銀はETF、長期国債、J-REITなどを購入しています。中でも、日銀のETFの購入は、2010年に年間4500億円から始まり、2020年には12兆円にまで拡大しました。

この大量のETFの買付は、株式市場の健全性を歪めているとの指摘や、大量に買い付けたETFの出口戦略についても具体的なものが示されず、日本株式市場の今後に大きな影響をもたらす懸念材料となっています。

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