消費者物価指数(CPI)とは|家計に関する物価変動

株式市場に影響を及ぼす経済指標の中でも、家計と物価に着目したものが「消費者物価指数」です。消費者物価指数は景気の先行きを判断するためにも重要な役割を担うため、株式市場への影響も少なくありません。今回はそんな「消費者物価指数」について勉強しましょう。

消費者物価指数とは

消費者物価指数CPI(Consumer Price Index)は、全国の世帯が購入する財及びサービスの価格変動を総合的に測定し、物価の変動を時系列的に測定するもの」で、総務省によって毎月発表されています。

消費者物価指数には「東京都区分」の指数もあるため区別するために「全国消費者物価指数」とも言われます。以下の画像は2021年2月の公表された消費者物価指数です。

消費者物価指数2021年2月

引用元:統計局ホームページ/消費者物価指数(CPI) 全国(最新の月次結果の概要)

消費者物価指数の目的

消費者物価指数は、国民の生活水準を示す指標です。政府の経済政策が効果的に浸透しているかなどを知る上で重要な数値であり、「経済の体温計」とも称されています。

当然ながら、株式市場にも影響が大きく、消費者物価指数の数値が良ければ経済の先行きにも期待がもたれ、悪ければ消費の落ち込みによる経済悪化が懸念されます。

消費者物価指数はここを見よう

消費者物価指数は、家計の消費支出の中で重要度が高いこと、価格変動の面で代表性があること、継続調査が可能であることなどの観点から選定した584品目に持家の帰属家賃1品目を加えた585品目から求められます。

そして、その結果は9系統に分類されて発表されますが、注目されるのは次の2つです。

総合指数「CPI」と生鮮食品を除く総合「コアCPI」

消費者物価指数で注目される数字は次の2つです。

総合指数「CPI」

消費者物価指数の名称と同じく総合指数を「CPI」と言い、最も幅広い商品やサービスを対象に算出されています。

生鮮食品を除く総合「コアCPI」

また、CPIの中から生鮮食品を除く総合を「コアCPI」と言い、生鮮食品とは生鮮魚介、生鮮野菜、生鮮果物のことを指します。

生鮮食品は天候による影響が大きいことから、天候要因を除く物価変動を示す指数としてコアCPIが使われます。

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