株式投資による資産運用は二つの利益(配当金と売却益)を併せることで効果的に資産を増やすことができます。ここでは株式投資の利益の1つである「配当金(インカムゲイン)」について解説します。
配当金(インカムゲイン)とは
配当金は株を保有していれば定期的に受け取ることが出来るお金です。インカムゲイン(income gain)という投資などで用いる言葉がありますが、これは株や債券などを保有する事で定期的に受け取れる収入を意味し、株式投資では配当金がインカムゲインに当たります。
配当利回りは会社によって異なる
配当利回りとは、株価に対して毎年何%の配当金が受け取れるかを示す数字です。例えば、株価1000円の株で1株50円の配当が1年で受け取れるなら、配当利回りは「50円÷1000円×100(%)=5%」となり配当利回りは5%になります。
配当利回りは、株価や会社の業績、財務、方針によっても大きく変わってきます。
配当利回りの傾向 | 良い | 悪い |
株価 | 割安なほど利回りは高い | 割高なほど利回りは低い |
財務状況 | 健全なほど利回りは高い | 不健全なほど利回りは低い |
業績 | 良いほど利回りは高い | 悪いほど利回りは低い |
方針 | 株主重視ほど利回りは高い | 株主軽視ほど利回りは低い |
配当金はどうやったら受け取れる?
配当金は、年に1,2回実施している企業が大半で、決算日や中間決算日に株主名簿に名前が記載されている株主が配当金を受け取る権利をもちます。
例えば、3月末決算の企業が年に2回の配当金を実施しているなら、3月末の本決算日と9月末の中間決算日がその日にあたります。
配当金は2日だけ株を持っていても受け取れる
極端な話をすると、配当金を受け取るには配当金を受け取れる権利を取る日(配当権利付き最終売買日)に株を保有していれば受け取ることが可能です。
その日だけ株を保有して翌営業日に売却しても配当を貰える権利はあるので、実質2日だけ株を保有していれば配当金は受け取れます。
ただし、配当金の権利を取った翌営業日は、配当分の株価が下落した基準でスタートします。株価1000円で配当金が50円だとすれば、翌営業日には950円が基準ということですね。
配当金はいつ頃受け取れる?
配当金は、その権利を獲得してから大体2ヵ月前後してから受け取ることが出来ます。受け取り方法は、証券会社に自動的に入金される方法と、郵送されてくる用紙を銀行など金融機関に持っていくことで換金する方法などがあります。
後者の方法は手間がかかるので、基本的には証券会社に自動的に入金される方法を選ぶのがオススメです。
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