
投資家が投資する企業の業績や財務状況などを知るための手段として「決算短信」があります。今回は決算短信の特徴や有価証券報告書との違いについて勉強しましょう。
決算短信とは?
決算短信は簡単に言えば、投資家に向けた決算資料です。決算短信は証券取引所の「適時開示ルール」に従って作成され、投資家が必要とする情報が記載されています。
参考:決算短信作成要領・四半期決算短信作成要領 | 日本取引所グループ
決算短信と有価証券報告書の違いは?
決算短信とは有価証券報告書の簡易版、速報版です。一般的に、株式投資で決算発表で開示されるのは、この決算短信です。
決算短信は証券取引所のルールに則って作成されますが、有価証券報告書は金融商品取引法に定められたルールに則って作成されます。
決算短信の発表時期
決算短信は、決算期末後45日以内に開示されることが適当とされ、30日以内の開示がより望ましいとされてます。※有価証券報告書は決算期末後3カ月以内に金融庁に提出
また、四半期決算短信には、金商法に基づく四半期報告書(別の決算書)の法定提出期限が45日と定められているため、期限は設けられていはいません。
決算短信の調べ方
決算短信は、東証適時開示情報や企業のホームページで見る事ができます。決算発表時期については、公表している企業としていない企業がありますが、公表している場合には証券会社の個別銘柄の情報などから発表日を調べることができます。
参考:東証適時開示情報
決算短信の内容
決算短信は大きく「サマリー情報(短信部分)」と「添付資料」に分類されます。
サマリー情報(短信)は最初の2、3ページ程度ですが、会計年度の業績、財務状況、配当、来期の業績予想などの要点が記載されている、最も重要な部分です。
添付資料では、貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書など、サマリー情報をより詳しく分析することが出来る資料が添付されています。
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