
ジャスダック市場は東証マザーズ市場に次ぐ新興市場です。今回はジャスダック市場の指標であるジャスダック平均とジャスダック指数について勉強しましょう。
ジャスダック市場とは
ジャスダック市場は元々は、大阪証券取引所の株式市場でした。英語名のJASDAQは米国のNASDAQを模した名称であることから、新興市場であることが伺えます。
ジャスダック市場はJASDAQスタンダード666社、JASDAQグロース37社と合計で701社(2021年4月)と東証マザーズ市場よりも多くの企業が上場しています。
ジャスダック市場の値動きを表す代表的な指標には、「ジャスダック平均」と「ジャスダック指数」があります。
ジャスダック平均
ジャスダック平均はジャスダック市場に上場する銘柄を対象とした株価指標で日本経済新聞社が計算・公表しています。正式な名称は、日経ジャスダック平均株価ですが、一般的にはジャスダック平均と呼ばれています。
日経ジャスダック平均株価は、日本銀行・不動産投資信託・外国株・整理ポスト銘柄を除くジャスダック上市場に上場する全銘柄を対象に日経平均株価同様に「ダウ式」により算出する修正平均株価です。
つまり、こちらが日経平均株価にあたる算出方法となりますね。
- 参考ページ:日経平均株価とは
- 参考ページ(外部サイト):日経ジャスダック平均株価 算出要領(pdf)
ジャスダック指数(JASDAQ INDEX)
ジャスダック指数は。ジャスダック市場に上場しているすべての内国普通株式全銘柄を対象とした株式指数です。「JASDAQ INDEX」とも呼ばれていて、東京証券取引所が算出しています。
ジャスダック指数は、1991年10月28日を基準値(100)として、時価総額加重型で算出される株価指数です。
これは、東証一部で言うTOPIX(東証株価指数)と同じ計算方法となりますね。
- 参考ページ:TOPIX(トピックス)とは|東証一部の全銘柄で算出される指数
- 参考ページ(外部サイト):JASDAQ INDEX|JPX(pdf)
ジャスダック平均とジャスダック指数の違い
これら二つの指標の違いを簡単に言えば、「日経平均株価」と「TOPIX」の違いのようなものです。「ジャスダック平均=日経平均株価」、「ジャスダック指数=TOPIX」と考えてもらえば違いがわかると思います。
ただ、ジャスダック平均の場合には、日経平均株価と違いジャスダック市場に上場する、ほぼ全銘柄が対象になっています。
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