
株を売買する時の注文方法は様々です。今回は、株の注文方法でも代表的な2つの方法「指値注文」と「成行注文」について勉強していきましょう。
指値注文とは?
指値注文とは、買いたい(売りたい)株価を指定して発注する注文方法です。私自身がそうであるように、大半の注文は指値注文で行います。
例えばA社の株を1000円で100株買いたいなら、注文画面で株価に1000円と入力し株数に100株と入力します。
指値注文のメリット
指値注文のメリットは、必ず希望した株価で買える(売れる)ことです。希望する値段を指定するわけですから当然ですね。
指値注文のデメリット
逆に、指値注文のデメリットは、必ずしも注文が約定するとは限らないことです。1000円で買い指値注文を出しても、株価が1001円までしか下がらなければ約定しません。
こんな場合は指値注文はどうなる?
現在値より高い価格で買い指値注文をする
株価の現在値が、自分が発注する買い指値注文の価格よりも低い場合には、現在の売り注文の一番低い株価で注文が約定します。
例えば、現在値が1000円、現在値に一番近い注文が1005円で100株の売り注文がある場合に、1010円で100株の買い指値注文を出せば1005円で100株約定します。
自分と同じ金額の指値注文が先にある場合
同値に注文が並んでいる場合には、先着順で約定が決まります。自分が発注する前に1000株の注文があれば、その1000株の注文が約定した次に自分の注文が約定します。
成行注文とは?
成行注文は、指値注文とは違い買いたい株数だけを入力して発注する注文方法です。現在値から近いものから順番に、株数に応じて注文していきます。
例えば、1000株を買い成行注文した場合には、安い売り注文から1000株を約定させます。
成行注文のメリット
成行注文のメリットは、ほぼ確実に注文が約定することです。「ほぼ」というのは、ストップ高やストップ安などで張り付いている時には、約定しない可能性があるからです。
成行注文のデメリット
成行注文のデメリットは、自分の希望する価格よりも高い(または低い)金額で約定する可能性があることです。
特に板(気配値)に注文が少ない場合に、大きい成行注文をしてしまうと思いもかけぬ株価まで変動する可能性があります。
あまり、極端な成行注文を出すと大損する可能性に加えて、株価操作の可能性を疑われることもあるので注意が必要です。
基本は成行注文ではなく指値注文
指値注文も成行注文も株式投資の代表的な注文方法であることには違いありませんが、基本的には指値注文で発注する方がミスが少なくなります。
特殊な状況で成行注文が優位になる場合もありますが、まずは指値注文で発注することを覚えましょう。
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