気配値(板)の読み方・見方

気配値(けはいね)とは、買いと売りの状況がわかる板のことです。この気配値を正しく読むことで、買い時や株価の動向を予想することが出来ます。

気配値の基本的な見方

 

現在の株価付近にどれくらいの買い注文や売り注文が出ているのかは、気配値を見るとわかるようになっています。

証券会社のサイトやツールによっても表示は少し変わりますが、下の画像はSBI証券の取引ツール「HYPER SBI」で表示されたJT(日本たばこ産業)の気配値です。

気配値

気配値でわかる売買の値段と株数

画像からわかるように気配値は、現在の株価を中心に買い注文と売り注文が10行ずつ表示されています。この買いと売りが10行ずつ表示されている気配値を「10本気配値」と言います。

この気配値の板からわかるように、買い注文が2026.5円で8700株、売り注文が2027.0円で8900株を境にそれぞれ0.5円刻みに並んでいます。これはJTの株が0.5円刻みに注文が可能だからです。

つまり、10本気配値では現在値を中心として、上下の10刻みの注文を知ることが出来ます。

気配値は総注文株数もわかる

また、「over」や「under」に表示されている数字は、10本気配値で表示されていない買い注文や売り注文の合計株数です。

この画像では「over」に2742900という数字が表示されているので、株価が2031.5円よりも上には274万2900株の売り注文があることがわかります。

気配値から株価の推移を予想する

気配値から株価の動きを予想することを「板読み」と言います。主にデイトレードやスイングトレードなど短期売買で活用される投資技術ですが、買い注文と売り注文のバランスや変動などから、ある程度の予想が可能になります。

投資初心者が板読みをするポイント

もちろん、それを投資初心者が出来るわけではありませんが、基本的には以下の事に注目すれば投資の成功率を上げることは可能でしょう。

買い注文と売り注文のバランスを見る

気配値の注文バランスから、買い勢力と売り勢力のどちらが積極的なのかがわかれば、株価の先行きを予想することが出来ます。

他と比べて極めて大きい板(注文)の動きに注目

極端に大きな注文は、機関投資家や大口の個人投資家などが参加している可能性があります。大きな注文がどのように入っているかを読めば、株価の先行きがどちらに向かうかを予想することが出来ます。

急激な変動は要注意

株価が激しく上下に変動する場合には、どちらかに均衡が崩れた後に強い方向感が出る事があります。そういう激しい変動を気配値から読み解くことが可能です。

板読みはほどほどに

板読みが出来れば短期投資では重要な技術ですが、日中に働きながら株式投資で資産運用するなら、優先度はあまり高くありません。

もし、板読みをやってみたいと思うのであれば、ほどほどにゲーム感覚に留めておく方が良いでしょう。

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