
日々の株価を動かす要因には、株価を上昇させる良い材料と株価を下落させる悪い材料があります。今回は、株価変動の好材料と悪材料について勉強しましょう。
株価を動かす「材料」とは
株式投資では株価を動かす要因を「材料」と呼びます。
例えば、日々の経済・政治ニュースや経済指標の発表、海外株の動向など大局的な材料から個別企業の業績修正やIRニュース、テレビで取り上げられる話題などの小さな材料まで多くの要素が複合して株価や指数を変動させています。
対象となる企業にとって大きな材料が出ると株価はストップ高、ストップ安まで推移することもあります。投資家にとって株価が急変動した際には、どういった材料で株価が動いているのかをいち早く知ることが、投資成績の向上にも繋がります。
好材料と悪材料
材料の中でも、ポジティブに捉えられる材料を「好材料」、ネガティブに捉えられる材料を「悪材料」と言います。
好材料はどんな材料?
好材料には次のようなものがあります。
- 経済指標の予想値からの上振れ
- 業績の上方修正
- 製品やサービスの話題化
- 自社株買い
- 増配
これらの好材料は、株価上昇のキッカケになることもあり、投資家にとって嬉しいニュースです。
悪材料とはどんな材料
悪材料には次のようなものがあります。
- 経済指標の予想値からの下振れ
- 業績の下方修正
- 製品やサービスの欠陥
- 増資
- 減配
これらの悪材料は、株価下落のキッカケになることもあり、投資家にとって嬉しくないニュースです。
材料出尽くし
ただし、好材料だから必ず株価が上昇、悪材料だから必ず株価が下落するわけではないのが、株式投資の難しさでもあります。
好材料で株価が下落することを「好材料出尽くし」、悪材料で株価が上昇することを「悪材料出尽くし」と言います。
好材料出尽くしは、直近までの株価に好材料が出ることを織り込まれていて、実際に好材料が出た時には「利益確定のタイミング」として投資家に捉えられる場合に起こります。
悪材料出尽くしは、直近までの株価に悪材料が出ることを織り込まれていて、実際に悪材料が出た時には「底打ちの買い場」として投資家に捉えられる場合に起こります。
業績修正は材料出尽くしの可能性も高い
材料の中でも特に業績修正は投資家にとって予測できる面もあることから、実際に好業績が出たとしても株価には既に織り込まれていて、株価が下落に転じることも少なくありません。
そのため、業績修正は投資家にとって想定外な要因であるほど、素直に株価に反映する傾向にあります。
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