順位相関指数(RCI)とは

順位相関指数(RCI)は株価ではなく「株価の順位」を対象にしたテクニカル分析方法で、実にユニークながらトレンドの強さや過熱感を分析するのに長けた手法です。今回は、順位相関指数(RCI)について勉強しましょう。

順位相関指数(RCI)とは

順位相関指数(RCI)は相対力指数(RSI)同様に、株が「買われ過ぎ」か「売られ過ぎ」かを判断するためのテクニカル分析の指標です。当然ながらRCIもオシレーター系のテクニカル分析になります。

参考:相対力指数(RSI)とは|買われ過ぎ、売られ過ぎを判断する

参考:テクニカル分析

順位相関指数(RCI)は具体的には、「ある期間の株価(終値)に順位をつけて、その期間の日数との相関関係を数値化したもの」です。

相対力指数(RSI)との違い

相対力指数(RSI)と違い順位相関指数(RCI)は、株価を全く考慮しないテクニカル指標だということです。

順位相関指数(RCI)では、「終値のランク付けと日数のみ」で「買われ過ぎ」か「売られ過ぎ」かを判断するということです。

順位相関指数(RCI)の計算式

順位相関指数(RCI)の求め方を計算式にすると次のようになります。

  • RCI={1ー6d÷(n³ーn)}×100
  • d:「日付順位(直近ほど順位が上)」と「価格順位(高いほど順位が上)」の差を2乗し合計した数値
  • n:期間

サッパリ意味がわかりませんね。実は、この計算式は「スピアマンの順位相関指数」という統計学における数式を投資に採用しています。

計算例を解説しようか迷いましたが、無駄に長くなるので省略して、順位相関指数(RCI)の実用的な使い方に移りましょう。

順位相関指数(RCI)の使い方

順位相関指数(RCI)は-100~+100のの範囲で推移します。下の図は株価チャートと期間を9日にしたRCIのグラフです。

順位相関指数(RCI)のチャート

この図でもわかるように、順位相関指数(RCI)は-100~+100の間で推移することがわかります。

RCIは+100で買われ過ぎ、-100で売られ過ぎ

計算式に当てはめてもらうとわかりますが、RCIが+100になるのは、設定した期間で毎日、株価の終値が上昇した時で、RCIが-100になるのは毎日、株価の終値が下落した時です。

つまり、RCIはプラスになるほど、株価は前日より値上がり傾向にあり、+100に近づくほど値上がりし過ぎている(買われ過ぎ)ということになります。

逆に、RCIがマイナスになるほど、株価は前日より値下がり傾向にあり、-100に近づくほど値下げりし過ぎている(売られ過ぎ)ということになります。

順位相関指数(RCI)の買いシグナル

順位相関指数(RCI)は次のタイミングで買いシグナルになります。

  • RCIが下げ止まり、上がり始めるタイミング
  • 底値圏(-80%や-90%)に突入後、下げ止まるタイミング

つまり、直近における株価の終値の順位が下落傾向から上昇傾向に転じたタイミングですね。

順位相関指数(RCI)の売りシグナル

順位相関指数(RCI)は次のタイミングで売りシグナルになります。

  • RCIが上げ止まり、下がり始めるタイミング
  • 高値圏(+80%や90%)に突入後、上げ止まるタイミング

つまり、直近における株価の終値の順位が上昇傾向から下落傾向に転じたタイミングですね。

他にもいくつかの売買シグナルはありますが、有力なのはこれらのタイミングになるでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました