有価証券報告書とは

有価証券報告書は会社の成績表です。有価証券報告書の内容を知ることで、投資家は自分が投資している企業の業績や財務状況などを知ることができます。今回はそんな有価証券報告書について勉強しましょう。

有価証券報告書とは

株式を発行する上場する企業などが、自社の企業概況や経営状況をまとめた書類を有価証券報告書と言います。

有価証券報告書は、投資家保護の観点から金融商品取引法に基づいて作成され、企業の概況、事業の状況、財務諸表などが記載されています。

有価証券報告書のいつ開示される?

有価証券報告書は、事業年度終了後3カ月以内の提出が義務付けられています。つまり3月末決算なら6月末までに提出しなければいけません。

有価証券報告書はどこで閲覧できる?

有価証券報告書は金融庁が運営する「EDINET」か、企業のホームページなどで閲覧することが出来ます。

特にEDINETでは上場する企業のすべての有価証券報告書を閲覧することが出来るので、投資を検討している企業があるなら、EDINETにを通しておくのも良いでしょう。

財務諸表とは?

有価証券報告書の中でも財務諸表は、決算情報が記載され決算書とも言われています。

財務諸表の中でも「貸借対照表」「損益計算書」「キャッシュフロー計算書」は財務三表と言われ、財務諸表の中でも特に重要な項目です。

貸借対照表

貸借対照表はバランスシートとも呼ばれ、「会社の期末時点での財政状態を表したもの」です。

会社の資産や負債、純資産を項目ごとに表し、会社がどんな資産を保有しているのか、どういう負債や債務を負っているのかがわかります。

そのため、貸借対照表は会社の基礎体力がわかる数字だと考えてもらうとわかりやすいと思います。

損益計算書

損益計算書は会社の経営における数字を示します。簡単にいえば、会社が一年間でどれだけ稼いだか、または損をしたのかを表します。

キャッシュフロー計算書

キャッシュフロー計算書は会社のキャッシュ(現金や預金)の動きを示します。

キャッシュの流れが健全でない場合、支払いの遅延や信用の低下などの要因になりますので、会社の安全性を知る上で大切な項目です。

有価証券報告書と決算短信の違い

また、有価証券報告書と似たもので「決算短信」というのがあります。こちらは、金融商品取引法ではなく、証券取引所のルールに則って作成された決算情報です。

決算短信は有価証券報告書よりも内容は簡素化されていますが、事業年度終了後45日以内での提出が適当とされていて投資家はより早く会社の決算情報を知ることができます。

株式投資で決算発表日というのは、この決算短信が開示される日のことを指します。

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