
ルール設定と同じく、株式投資では利益目標を設定することが大切です。しかし、高過ぎる目標と大きな失敗は紙一重。ここでは、株式投資の適正な目標利益率について勉強しましょう。
株式投資の目標設定は利益率で考えよう
株式投資はどれだけ稼げるでしょうか?資産運用の目標設定を考える時は、金額よりも利益率で考えるのが妥当です。
利益率とは元本に対して、どれだけの利益を得られたかという事ですね。例えば100万円を投資元本として1年で110万円になったとすれば利益率は10%です。
株式投資の適正な利益率は5~20%
結論を申し上げると、株式投資の適正な利益率は5~20%です。
この数値は私の20年近い投資経験から導いた数字ですが、株式投資による資産運用では、極めて現実的で失敗が少ない目標設定になると思います。
株の利益目標は「配当利回り+売却益利回り」
株式投資の利益には、配当金と売却益の2つがあります。その二つを合計が株式投資の利益目標になります。
例えば、保有する株の配当利回りが3%だった場合には、売却益で2~17%の利益目標を設定することになります。
配当利回りは大きく変動することがありませんが、売却益は相場状況や保有株の業績によって大きく変動する可能性があります。
株式投資の利益目標を20%までとしている理由
株式投資の利益目標を年間20%までとしている理由には次のような理由があります。
利益目標が高すぎると資産運用は失敗する
株式投資の利益目標の上限の20%は低いと感じますか?個人投資家の中には1年で資産を何倍にも増やせる人もいます。私自身、1年で資産を3倍に増やした年もありました。
適正な目標設定で結果的にそれだけの利益になったのであれば問題ありませんが、最初から超高利回りを目標とする株式投資は投機でありギャンブルです。
投機になった株式投資はいつか必ず失敗するという事実を多くの個人投資家が証明しています。
株式投資の利益目標は達成よりも姿勢が大切
ちなみに株式投資の利益目標は達成出来なくても問題はありません。なぜなら、相場によって投資の成績は大きく左右されるからです。
2013年のようなアベノミクス相場であれば誰でも簡単に利益を出せますが、2008年のリーマンショックのような相場では、誰もが大きな損失になるでしょう。
株式投資の利益目標が重要なのは資産運用をするため
達成する必要のない目標を建てる本当の意味は、株式投資を資産運用として行うためです。5~20%の利益率というのは資産運用としての売買を逸脱しないためのガイドラインと考えられます。
この水準を超える利益率を狙うなら資産運用ではなく投機になるし、この水準以下なら資産運用としてはメリットはありません。
株式投資で資産運用をするためにも、適切な目標設定をすることが大切です。
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