
今回は、短期間で株を売買して利益を出す短期投資の特徴やメリット・デメリットについて勉強しましょう。
短期投資の特徴
数日から半年程度の短い期間での売買を繰り返し、売却益(キャピタルゲイン)を得る投資手法を短期投資と言います。
短期投資になると配当金(インカムゲイ)を目的とした売買はほとんど行いません。株価の変動で利益をあげる投資手法は、投資家よりもトレーダーとしての性質が強いと言えます。
短期投資のメリット
短期間で大きな利益を狙える
株価の変動が激しい株を積極的に売買する短期投資では、短期間でも資産を数倍に増やせる可能性がある投資手法です。
長期投資が年間で数十%程度の利益を目標にするのに対して、短期投資では月数十%の利益を目標にすることも可能です。
少ない資金で大きな利益を狙える
投資資金が少なく中長期投資で時間をかけて資産を増やすのが煩わしいのであれば、短期投資を主体としたトレードで一気に資産を増やすことを狙うのも良いでしょう。
10万円の投資資金が2倍になっても20万円です。長期投資でそれをするなら働いて稼いだ方が早いですから、資金が少ない時には特に有効な投資手法と言えます。
テクニカル分析の知識が身につく
短期投資ではファンダメンタルズ分析はそれほど重視されません。チャートの動きから将来の値動きを予想するテクニカル分析を駆使して売却益を狙います。
テクニカル分析に集中してトレードの経験を積むことで、テクニカル分析の知識や技術が身につきます。
短期投資のデメリット
トレードする時間が多い
短期間で売買を繰り返すために、売買や投資分析にかける時間は中長期投資に比べて多くなります。
そのため、仕事が忙しく自由な時間が少ない人にとっては難しいでしょう。
高レベルのトレード技術が必要
中長期投資に比べると短期投資は格段にトレード技術が求められます。
短期間で大きな利益を上げる可能性がある反面、一般的な個人投資家レベルでは大きな損失を出す可能性の方が高いのが短期投資です。
上手な短期投資のポイント
損切りは絶対のルール
短期投資では値動きの大きい株をトレードすることが多く、調整相場入りすると株価がどこまで下げるかわかりません。
一定のルールに従って損切りを行わなければ、一回の失敗ですべてひっくり返るような損失を出してしまうでしょう。短期投資をするなら損切りは絶対のルールです。
損切りには逆指値注文を使おう
損切りは心理状態によっては決断が出来ないこともあります。ギリギリになったら損切りをしようと思っていても、その状況になったら躊躇するのは良くあることです。
そういった判断ミスが起こらないように、損切りには逆指値注文で予めロスカットラインを決めておくのがポイントです。
得意なパターンを見つけよう
短期投資は、テクニカル分析を主体にしたトレードですが、自分の勝率が高いパターンをいくつか発見できると効率的に利益を上げられるようになります。
利用するテクニカル分析手法、得意なチャート形状などを見つけましょう。
短期投資銘柄の探し方
短期投資銘柄を探すには、以下のようなツールを用いる方法があります。
- 騰落率ランキング
- チャート形状スクリーニング
- ストップ高、ストップ安銘柄一覧
- 決算発表IR
これらの情報は証券会社のツールやヤフーファイナンスなどを利用すれば見つけることが出来ます。
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