
日本の株式市場を代表する指数と言えば日経平均株価をイメージするかもしれませんが、実は株式市場全体の動きに連動しているのはTOPIXです。今回はTOPIXの算出方法や株式投資の考え方について勉強しましょう。
TOPIX(東証株価指数)とは
TOPIX(トピックス:Tokyo Stock Price Index)は、東京証券取引所一部上場の全銘柄を対象にして、算出される株価指数です。一般的にはTOPIXの愛称で投資家に親しまれていますが、「東証株価指数」とも呼ばれています。
TOPIXは1968年1月4日の時価総額を100ポイントとして、その後の時価総額を指数化しています。日本経済の動向を示す代表的な経済指標として用いられるほか、ETFなどの金融商品のベンチマークとして利用されています。
ちなみに2021年現在のTOPIXは2000ポイント前後で推移しています。※TOPIXの単位はポイント
TOPIXの算出方法
TOPIXを算出する計算式は以下の通りです。
現在の東証1部の全銘柄の時価総額÷1968年の東証1部の全銘柄の時価総額×100
要は1968年当時と比べて東証1部の時価総額がどれだけ増減したかということを示しています。
TOPIXと日経平均株価との違い
TOPIXも日経平均株価も日本株式市場における重要な指標ですが、その算出される条件はかなり違います。
TOPIX | 日経平均株価 | |
採用銘柄 | 東証一部全銘柄(2000社超) | 東証一部225社 |
公表団体 | 日本取引所グループ | 日本経済新聞社 |
算出方法 | 東証1部時価総額合計を指数化 | 構成銘柄の株価合計÷除数 |
単位 | ポイント | 円 |
上記の表のように、TOPIXと日経平均株価では性質が大きく異なることがわかります。
TOPIXは東証一部全体の株価の動向を知る時には、非常に有効な株価指数です。例えば、東証一部の中小型株を保有しているのであれば、TOPIXがそれらの値動きに違い推移になります。
対して、日経平均株価は日本を代表する225社のみで構成された指標になります。グローバルに影響力のある企業が多く含まれるため、中小型株などの株価とはあまり関連性がありません。
参考:日経平均株価とは
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