配当金の支払い時期と受け取り方法

株式投資の醍醐味である配当金。株を保有していれば配当金を貰えるのは知っていても、支払い時期や受け取り方法については詳しく知らない人も多いと思います。今回は、配当金の支払い時期や受け取り方法について勉強しましょう。

配当金の支払い時期は?

別の記事でも説明しましたが、配当金は「配当権利付き最終売買日」に株を保有していれば、配当金を受ける権利を取得できます。

参考記事:配当金(インカムゲイン)とは?

しかし、配当金は権利を受け取る権利を得ても、即日支払われるわけではありません。配当金の支払い時期はいつ頃でしょうか?

配当金が支払われるまでの流れ

例えば、3月末決算の企業の場合、配当金を受け取るまでの流れは以下のようになります。

  1. 決算日に株を保有する(3月末頃)
  2. 本決算発表にて配当金の額が決定(4月末~5月頃)
  3. 定時株主総会にて配当金の承認(5月~6月頃)
  4. 配当金の支払い(6月~7月頃)

一般的には、このような流れで配当金が支払われます。

配当金の支払い時期は2~3カ月後

企業によって時期が多少前後しますが、配当金の支払い時期は権利を取ってから2~3カ月後に支払われることになります。

決算月 配当金の支払い時期
3月末 6~7月頃
6月末 9~10月頃
9月末 12月~翌1月頃
12月末 3月~4月頃

中間決算の配当金の支払い時期は?

企業によっては本決算と中間決算の2回の配当金を実施している企業もあります。

中間決算では株主総会が開催されないため、本決算よりも配当金の支払いまでの手順は短縮されます。

とは言え、配当金が支払われるまでは概ね2ヵ月程度を要します。

配当金の受け取り方法は?

配当金の受け取り方法は、大きくわけて4つです。

証券口座で受け取る
( 株式数比例配分方式)
保有する証券口座に直接入金されます。
銀行口座などで受け取る
(登録配当金受領口座方式)
証券会社に登録した銀行口座に入金されます。
郵便窓口で受け取る
(配当金領収証方式)
配当金領収書等を受け取り、郵便局などで配当金を受け取ります。
銘柄ごとに指定して受け取る
(個別銘柄指定方式)
銘柄ごとに受け取り銀行口座などを指定して受け取る方法です。

証券口座で受け取る(株式数比例配分方式)

一番簡単なのは、株を保有する証券口座に直接、配当金を入金してもらう方法です。

配当金の支払い時期になれば自動的に入金され、証券会社の入出金明細などで確認することが出来ます。

複数の証券会社で同じ会社の配当があった場合は?

複数の証券会社で同一の会社の株を保有していた場合は、それぞれの保有数に応じて各証券会社の口座に配当金が支払われます。

銀行口座などで受け取る(登録配当金受領口座方式)

証券会社に配当金を入金する金融機関を届け出ることで、銀行などに入金することもできます。

この場合には、複数の証券口座で株を保有していても受け取る金融機関を統一しておけば、同じ金融機関の口座で受け取ることができます。

郵便窓口で受け取る(配当金領収証方式)

配当支払い時期になると郵送される「配当金領収書等」を、郵便局などに持っていくことで配当金を受け取ることが出来ます。

ただ、手間がかかるし書類を紛失するリスクもあるため、一般的にはメリットは少ないと思います。

銘柄ごとに指定して受け取る(個別銘柄指定方式)

銘柄ごとに配当金を受領する金融機関口座を指定し、届け出がなされた銘柄の配当金だけを指定した金融機関口座で受領する方式です。

いちいち銘柄ごとに届け出が必要になり、特別な理由がない限りはあまりメリットはないでしょう。

オススメの配当金の受け取り方法

一般的な個人投資家にオススメな配当金の受け取り方法は、「株式数比例配分方式」か「登録配当金受領口座方式」です。

複数の銘柄を保有していれば、配当金の受け取りは年に何度もあります。手間がかからない方法で受け取るのが良いでしょう。

配当金の支払い時期と受け取り方法まとめ

少し長くなったので、簡単にまとめて終わりましょう。

  • 配当金の支払い時期は、本決算または中間決算2~3カ月後
  • 配当金の受け取り方法は「証券口座に自動的に入金」か「まとめて銀行等に入金」してもらうのがオススメ

株式投資を始めた頃は、配当金が本当に支払われるのか、受け取り方法は間違っていないのかと心配になると思いますが、配当金は忘れた頃にやってくるものです。

私の経験からも配当金の支払いが無かったことはありませんので、あまり心配せずに3カ月程度は落ち着いて待ってみましょう。

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